穴ぐらにいる様な

強制送還から1週間経過しようとしている。

先週の今頃は羽田空港から 軽やかに旅立っていた…ような。

今となっては、軽やかだったのかどうかもわからない。羽田空港のセブンで買ったおにぎりやお菓子も 搭乗の際 どこかに置き忘れていた…機上で気がつき、『ヤバイな自分』と思い イヤな予感羽田空港していた。

送り返され、ショックと意外の塊で、帰宅して暫くは普通で いられた。

犯罪があって戻された訳ではないが、日に日に自分のバランスを崩している。

夜になると 息苦しくなり、拘留されていた あの空間とその時の心境が蘇る。判断がつかない、自分の経験や知恵では乗り越えなれない、ものずごい大きな圧力につぶされ消される寸前がずっと続く…。

その国さえ見なければ、考えなければ、それでいいのじゃないかと言い聞かせてみる、特に愛着のある国でもないのじゃと…。そこに私の心や魂 愛が残っている---のか。

難民経験された人々を思う。自国に居られず、自国から逃げなければいけない人々。どんなに不安だろうか。どう自身を保っているのだろうか。メディアが見せる彼らの顔には嘆きがあふれて 悲しさがおおっている。少なからず私にも嘆きたい悲しみがあるが、押し込められ出て来ない…それが 自分を押しつぶしている。怖い、突破口がない、苦しい---。語る手段も無くした。助けてとも言えない。

私は何処へ行くのか、どこかへ行けるのか。そんなに定規で引いた様には切って捨てられない、コンピュータのようにカット 消去出来るものでもない。

時に流すしかないのかな。 

 

誰も味方じゃない、

私だけが なぜこうなったのか… 

そんなメンタルの歪んだ思考が出現してきている。誰かを恨みはしないが、誰も恋しいとも思わない。

希望がないのかなぁ…。

 

あまりに静かなこの夜。

空気がなく、真空パックされているみたい。